ジェネラル・ルージュの凱旋

映画バチスタは見なかったんですけど、堺ジェネラルが見たくて見てきました(笑)
あーもう堺さんがほんとにほんとにほんとにかっこよかった…!!!速水先生はかーなーりオイシイ役だと思うんですけども。そのオイシイ役をさらに魅力的にしておられます。配役の勝利。堺さんの笑みが柔和じゃなくて静かに鋭かった。堺ジェネラルは静かに闘志を燃やしていて、喚問シーンでそれが爆発した時は本当にはっとさせられる。ジェネラルは進藤先生以来の救命救急ヒーローです。ヒーローというと少し違和感があるけど、やっぱり理想を体現しようともがいているヒーローなんだよなぁ。
正直原作を読んだ身としては、好きだったシーンがほとんどなかったり、あの役はもっと良いシーンがあるのに!という思いは少なからずあるんですが、原作が主題においている現在の日本の医療や大学病院の問題を考えずにはいられないし、イチ医療エンターテイメントとしてなかなか面白い映画になってると思います。原作で好きだった人間関係があまり描かれてない分、すっきりしているととるか、あっさりしすぎていると感じるかは人それぞれかも。
ただ、個人的にはやっぱり原作のような話も映像で見てみたいなーというのも本音で。友達関係の田口先生と速水先生のやりとり・葛藤も見てみたかったりするんだ。これはドラマでも無理そうだから残念だなぁ。個人的には原作の女性の戦いがあって故の最後の花房師長が活きるような気がしたので、もしドラマをやる場合は如月さんをちゃんと描いてほしいなーと思う。ってか最後はね!もっとじっくり見たかったよ!(笑)
阿部さんの白鳥さんはなかなか良いですね〜。絶対くすっとしてしまうし、爽快感があるな。しかしなんか演出があんまり好きじゃなかったなぁ。絵の作り方や音楽の使い方もなんかすっきりしなかった…。でもほーんと堺さん好きにはオススメの映画ですわ。