魔王 #3

やっと気付きましたか芹沢君…。1話から知ってしまっていた視聴者としては、なんできづかないんだー!と思ってしまうけど、実際問題自分が復讐されるとしたら、なかなか気付かないんじゃないだろうか?とも思う。それは自分が心当たりがないからだろうか。でも自分が知らず知らずのうちに傷つけてしまうことというのはよくあることだとは思う。しかし直人の場合事件が事件なので心当たりがありすぎるのに気付かないのは、記憶に蓋をしてたからなのか。う〜ん…。最後の直人が思い出すシーンは、1話同様にすごく良かった。走って行く山野と、自分の周りに現れる3人。そして自分の前を悠然と歩いて行く昔の自分の姿…。導かれるように事件現場に行って、崩れ落ちる直人。すごくひきこまれました。真相はどうあれ、事件と関係しているのはずっと知っていたから、ピースがはまった!といような爽快感ではなく、じわじわと真実がせまってきて鳥肌が立つようなそんな感覚でした。ソラちゃんと山野がピースしあうのは違う意味で鳥肌たったなー。純粋な子供を利用するあの人たち怖すぎる…。
今回はほんとうにほんとうに直人がせつなすぎて。洋介を死なせてしまった罪悪感と後悔と、早く捕まえるという使命感を持って突き進んでいるのに、なにかに阻まれるようにうまくいかないもどかしさと悔しさが画面から痛いぐらいに伝わってきて、苦しかった。
雨のシーンは、最初予告で1人で泣くものだとばかり思っていたのでしおりちゃんの前で泣くのか…と思ってしまったけど、あのシーンはしおりちゃんの包み込むような優しさとあいまってすごく美しいシーンだったなーと思う。同様に、教会での成瀬としおりのシーンもすごく美しくて良かった。しおりの前で泣く直人と、成瀬の前で泣くしおりが、なんだか今後を暗示しているような気がしたなぁ。教会のシーンは、成瀬の「しおりさんが悪魔ならこの世の全ての人は悪魔だ」というようなセリフが、直人や登場人物すべてを差すようなセリフでありながら、まるで自分の事を言っているような表情で、すごくせつなかった。多恵さんにあんなこと言われて動揺した後だっただけに。
しかし今回の成瀬は敵対心丸出し、直人煽りまくりで、おいおい大丈夫なのかと不安になりました(笑)基本私は芹沢目線で見てしまっているのですが、こういった対峙シーンでは、成瀬はこの言葉が言いたくて言いたくてしょうがなかったんだろうなぁ、してやったりなんだろうなぁと正論で論破するだけに、しみじみと思ってしまいますね。
しかし今回はかなりBGMが個人的に秀逸でした。決まるところで決まる!スタッフ頑張ってるなぁ。
来週は新キャラが2人もーー。楽しみです。