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 I COME WITH THE RAIN

上映終了間近な感じですが、今更見てきました。



人間が世界一美しいのは「苦痛」の時である。

という概念において、成功していた映画だったと思う。
特にこの映画の木村拓哉はとっても美しい。台詞を喋っている時間よりも苦痛に喘いでいる時間の方が長いこの映画…。見るのは痛みを伴いましたが、木村さんの魅力をまざまざと感じ取れました。いやーこの映画の木村さんはとにかくいい。悲しそうな目がすっごくいい。慈愛に満ちた所作がすごくいい。ドラマではいつも同じーなんて言われちゃってますが、ドラマではいつもの木村さんでも別にいいのかなとも思う。沢山の人に求められるドラマではヒーロー像を演じ、映画では振り幅広くしてくれれば。なんて思えるぐらい良かったな。いやー格好良い男性の苦悶だったり苦痛の表情ってのは本当に良いもんです。今回は痛そうすぎて映画観てる最中は思えなかったんですが、見た後じっくり考えるとやっぱりそれを再確認。
蛆虫のシーンは最初だけうわぁぁあと条件反射で目をつぶってしまったんですが、復活して雨に打たれて自然と同化して…きちんと見ると綺麗なシーンだったのがせめてもの救い(笑)

映画に関しては…噂通りわりとわかりやすくキリスト教比喩でしたね。自分もキリスト教系の学校だったのですがあまり興味も抱けなかったので、あぁあれはそれでこれはこれねみたいなのはわかるけど…みたいなレベルでしたが、キリストをモチーフにするなら、クラインをもっとどうにかなんなかったのかなと思わないでもない。で、キリストモチーフを特に意識しないならドンポなしの方がすっきりするだろうなと思ったり。クライン−シタオの線をもっと濃く絡めた方が面白い映画になりそうだったかなーと。まぁ自分の好みですね。
グロさや痛さは覚悟してったけど、酷いレベルではなかったかな。わりかしきちんと意味のあるグロさだったというか。悪趣味なほど無意味にグロい映画って結構沢山ありますしね…。あーしかし芸術家のアートはすごかったわ…。あれはよくあんなん作ったなぁと。あれはほんとに監督悪趣味だわと思った。

あと演出が綺麗なところもあればところどころ珍妙だったなぁとも思った。自分笑う映画じゃないのにちょいちょい笑いそうになってしまった。
オチに繋げるためなんだろうけど、トンカチはねーだろトンカチは、とか。逆走うますぎるだろ、とか。「9mm…パラべラム…バレット!」って。。。。パソコン買ってスキャナ買ったくだり、いるのか?双眼鏡で探すってどーなのよその探偵レベル!とか…なんか色々言いだしたらきりがないくらい若干つっこみどころ満載でした。

積極的にはすすめられない映画ですが、見るのも一興な映画かなと。

東京でもあまり上映館がなくて(渋谷でやってなかった…)、今回新宿武蔵野館というところで見て来たんですが、すんごい小さかった。しかも私みたいな駆け込み難民が多かったのか、私が見た回超満員。立ち見客、通路座り客アリ。みんな…!早く見に行こうよ!(笑)この時期でこんな事は珍しいな〜なんて思ってしまいました。