ウロボロス 最終話

ついに、、ついに終わってしまった…。ウロボロスにふさわしい本当に美しいラストでした。

復讐のため、様々な事をしてきた2人ですから、最後は死ぬか逮捕されるか逃亡するかというようなラストしかないと思っていたし、自分としては「ウロボロス」という事から2人がお互いを殺す、もしくは2人とも自死するというラストをぼんやり考えていました。途中でイクオと美月の関係が濃くなったのもあり、イクオはどういう決断を下すのか、というのも見所の一つでしたが、やはりイクオの性格上竜哉と離れて美月と幸せに暮らすということはあり得ない選択だと思ったし、刑務所で2人で離ればなれになって入れられるのも全く考えられなかったので、この結末は2人にとってのハッピーエンドだったと思います。メリーバッドエンドって単語初めて知った。確かにこれは最上のメリーバッドエンド。2人にとっての真のバッドエンドはどちらかが1人だけ死ぬ事、解り合えずに死んで行く事だと思っていたので、そうならなくて本当に良かった。違う道を選ぶ事も出来たけど、20年の歳月はあまりに重かった。自死は勿論何も生まないし、良くない事。でも、目的を果たした後の竜哉もいない何も無い世界で、生きて行くほど強くなかった、と私は解釈しています。

見終わった瞬間、終わってしまったんだと言う喪失感がすごかったのですが、それと同時に満足感もすごくて。やっぱりそれは2人が最後笑顔で終われたから。死んだ姿で2人が終わるのではなく、子供の頃と同じようにオムライスを頬張る2人の姿がそれはそれは幸せそうで、この結末は2人にとって良かったんだと思える事が出来たからだと思う。だから2人が死んだ姿を映さないという演出は非常に好きでした。映ってたら完全に魔王の焼き直しだっただろうし、魔王と違ってイクオの場合は自死だから。どこを撃ったかはわからないけれども、見たくないものになっていたでしょう。美月の無音の慟哭と、中年トリオの顔を見れば、痛いほどわかる。

北川が本当に愛してたのはイクオの母だったし、そこから上司に言われるまま結婚した北川は虚ろな人生を過ごして、歪んだ狂気を愛だと信じ込んでいた。でも、そんな人ですらも家族がいる。北川は家族を愛してなかったかもしれない、でもその家族には確かに愛されていたのを痛感し、最後にイクオに父殺しをさせなかった竜哉は本当に優しいやつだ。北川は殺して欲しかったけど、殺してやらなかった、それこそが復讐になるのかもしれないなぁ。2人のとって仇を殺す事が表向きの目的だったけど、本当の目的は、20年前の真実を知る事だったし、「知る事」が出来たからこそ、辞める事が出来たのだと。

「この愛こそ、正義。」「この愛は正義だったのか?」という問いに、私自身は答えを持たない。誰も知らない。ただ、家族を渇望し、家族への愛が過ぎてしまった為に、家族の中に帰って行った。その終着が、殊更に美しかった。

うーん賛否両論あるかもしれないけど、私に取っては納得感があって、3ヶ月見て来て本当に良かったと思うラストでした。



以下、とりとめもなく。

最終回もものすごい情報量で、ほとんど心情も決意も大事な情報も台詞でやりきっていたなーと。時間がない分、そこが惜しかったですね。。

北川宅からの後半のシーンはもう斗真も旬くんもすごい役への没頭っぷりで圧倒された。濃密なやり取りだった。いやもはやイケパラで恋敵で親友だったあの2人が8年後にこんな濃密な芝居合戦をやるとは夢にも思ってなかったよ。あのラジオできゃっきゃしてた2人が。あーー旬斗真最高だ、と改めて実感。お互いが高め合ってたからこそ、こういうシーンになったのかと。役者だよ2人とも。ただでさえすごいシーンなのに改めて見返すと感動が増幅してしまう。
竜哉ががしっとイクオの頭を抱えた瞬間、イクオが涙を流し。「終わったな、全部」と言った瞬間に竜哉が涙を流し。もうここぞ!ってタイミングで涙が綺麗に流れるのね。あーーー好き、ここ好き。
まほろばで向かう車の中での、ビデオを見た竜哉がうらやましーだろーと子供みたいだったのも、良かったね。イクオは結局ビデオ見れなかったのが哀しいな、、やっぱり泣くのだろうか。子供みたいに泣くたっちゃん、、もっと早くあのビデオ見たかったよね。。(涙)竜哉を逝かせないように必死で喋るのだけど、竜哉が逝ってしまったとわかったときのイクオが、静かに哀しい顔になってたの、、ああ(T_T)
まほろばに着いた後の「着いたよ、たっちゃん。・・・・・・たっちゃん」ここの2回目のたっちゃんの台詞が狂気に溢れすぎてて、戦慄した。やっぱりイクオはもう竜哉の存在が最後のストッパーだったんだなと。今まで壊れそうになっても留めて来てくれたのが竜哉で、その竜哉がいなくなってしまったら、イクオは壊れてしまうんだな…。その後の壁にもたれたシーンの壊れ具合も、死へ向かう目も、本当に説得力があって、ただ斗真の演技力に感嘆せざるおえなかった。ちょっと前半はオーバーアクト気味(まぁそれにしても、そんなに笑わないでくださいよ旬くん!!)だったので、後半の抑えた壊れ方が際立ってて、良かったなぁ。。まぁほめ過ぎなのでたまには駄目だししないとね。。。(笑)銃声は響かせず、目を閉じた後にそのまま幻に突入する演出も好きでした。「おかえり」「ただいま」というまほろばへの郷愁。大人になれず子供のままだった2人は、「このままじゃ結子先生に怒られる、顔向け出来ない」とどこかで思っていた節があったから、結子先生の言葉に、2人は安堵したのではないだろうか。子供の姿に帰って、美しいラストだった。
正直イクオと竜哉はすごく2人にあっていたから、ここで綺麗に幕引きになってしまったのは名残惜しいな。でもまた、いつか。生田斗真小栗旬ならこの役を引きずる事無く共演できると思ってます。


一番辛い存在となってしまった美月ちゃん。父も殺され、愛するイクオも失ってしまった。しかし最後の美月の強いまなざし、出で立ちが素敵すぎて、美月ならきっとやっていってくれるだろうという気持ちにさせてくれた。
イクオの「ごめんね日比野さん、君に会えて良かった」という言葉は確かに本心だったし、イクオに光を与えてくれた美月は本当に大切な存在だったなぁと思う。イクオの脳裏に今まで殺して来た映像が思い浮かび、(メタルさん殺してた姿が出てくるとはな〜〜〜いや〜〜ウラバラスでも言ってたけどニクい演出です!!)美月と一緒にいられないと決意するのはとてもスムーズな流れだった。ただ、美月ちゃんのイクオが大切すぎて「もう終わった。この部屋も模様替しなきゃ」みたいな発言はね。ちょっと突っ走りすぎてたね。このへんちょっと美月ちゃんをいいように使いすぎてたかも、ごめんね美月ちゃん。(誰)
他の作品と比較して書くのはあまり良くないのだけど、魔王のときは栞ちゃんは可愛かったけど2人とは対等な存在ではなかった。癒しの存在では勿論あったけど、美月まで対等な関係まで持って行けなかったので、最後の死んでしまった無念さが弱かったと思っていて。美月の場合、限りなく対等でイクオを最後までぶれさせた事により、無念さがより一層際立っていた。この2人の関係が濃くなってウロボロスの作品の後半の面白さに輪をかけていってくれたと感じているので、ここの配役に上野樹里ちゃんを置く事が出来たのは奇跡だな。美月が上野樹里ちゃんで本当に良かった!2人の相乗効果がすごかったので、今度は幸せな感じでまた共演するのを見てみたいな(T_T)


脇を支えた中年トリオの存在は、本当に必要不可欠な存在だったなぁ。この時期にこの3人を抑えられたのも奇跡。
蝶野さんは最後まで一本筋を通して「刑事」を貫いていて、格好よかったなぁ。滝藤さん出てたらもう問答無用でいい作品だ、って思っちゃいそう。予告犯にも出るみたいなので楽しみです。
三島さんは最後までお茶目で。うーん最後にどんでん返しで悪い人じゃなくて良かった。安心感がものすごかった。
橘さんも最後まで凛としていて素敵だったなーー。こういう綺麗で存在感ある上手いこの年代の女優さんって貴重だなぁ。。
この3人と美月がまほろばに集まって、2人の最期を見るというのが、何か悲しい大団円的な形に思えた。


深町は最後まで本当にベストオブ片腕でした。最後に本音聞けて良かったね。。竜哉の思いを汲んで美月を止める深町せつなすぎたし、オムライス食べながらの深町の涙はぐっとしたなぁ。。。。ムロさんウラバラスも含めて本当にありがとう(T_T)

そうそう、オムライスが新宿キッチンは直線のケチャップで、深町のオムライスがナミナミ(というか、ジグザグ)のケチャップだったの、初見では気づかなかったのですが、指摘されてる方がいて芸こまか!て感心してしまいましたわ。ケチャップ大事だよね。というか、オムライスがここまで大事なキーポイントになるなんて、思わなかったよね。。ウロボロスを最後まで見終えた人は、残されたドラマの中の皆と同じく、オムライスを食べるたびに、どこかで2人の事を思い出してしまうんじゃないかなと。まさに記録よりも記憶に残るドラマになったんじゃないかな。


ウロボロスは漫画的でともすれば荒唐無稽な話を、役者魂溢れる俳優陣と、良い物を作ろうとするスタッフ陣と、楽しんでもらおうというサービス精神と色んな愛が詰まった熱量のある良いドラマでした。斗真自身が熱望したウロボロスという作品が、良い物になって本当に良かった。この作品で斗真、またしても一皮むけたね。これは間違いなく代表作の一つだ。最終回を見終えた生田さん、「30年生きて来て今日が一番幸せ」と言ったみたいですが、そういう仕事にどんどん出会えて行ける事が幸せだよね。今後の活躍が、ますます楽しみです。
ひとまず、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。




見終わった後の余韻がものすごくて、重い気持ちをどう処理していいかわからなくて、すぐウラバラス見たんですが、まさかのりゅうせいくんからの姪っ子メールにほっこりしてしまいました。家族っていいねぇ(涙)

 ウロボロス 9話

あと1話を残すのみとなったウロボロス。ついに3/14でオールアップを迎えられました。オールアップの瞬間はやはり涙してしまった座長生田さん。泣くよね、そりゃ泣くよ。自ら熱望して出来た作品ですもの。文字通り全身全霊をかけてやってきた事が画面を通して、色々な媒体を通して伝わってきました。5年前くらいから考えていたという事だけど、今だからこそ出来た役だったとも思います。斗真も、5年前だったら出来ていなかった事が絶対あると思うんですよ、身体の作り込みとか、アクションとか、演技に対する取り組み方とか5年前と今ではかなり違うように思うんです。昔から真摯にまっすぐ役に向かい合ってきたけど、アプローチが色々多面的に出来るようになってきた今だからこそ、この「龍崎イクオ」という役が出来たと思います。自らこの役を「やりたい」と言った斗真は、自己プロデュース力高いな、と真面目に思います。自分の魅力を最大限生かせる役が何か、自分でわかってるんだな。イクオには斗真の良いエッセンスが沢山詰まった役だったと思いますから。(でも実は5年前はまさかこんな話の展開になるなんて思わなかったかもしれないけど。1、2巻まではわりと勧善懲悪的な感じだったと思いますし)斗真だから、旬くんが出てくれたし、斗真と旬くんと引き合わせたら面白い、ということで樹里ちゃんがキャスティングされたし、斗真と旬が出るなら絶対出る、ということで鋼太郎さんが出てくれたし、マブダチムロくん、剛くんも出てくれたし。。今までの色々な積み重ねと色々な人脈から作り上げられてきたウロボロス。本当に良いチームと巡り合えて本当に良かった!ってこれ、最終回の感想に書くべきだったか?ま、いいか、もう一度書こう(笑)

9話は予告の時点から見えてはいましたが、それぞれを思う気持ちのすれ違いが切なくて。

テレビ誌のインタビューで、佐野Pがイクオは竜哉を選ぶのか、美月を選ぶのかが注目のポイント、なんて言われていましたが、やっぱりイクオにとってはどっちも大事で選べないんじゃないかと思うし、決断を下しているところも見たくないなと現時点で思ってしまっている自分がいる。「選べないよ、どっちも大事だもん」って心の声が聞こえます。。欲深いのは悪いことなのか?でもその度量がその優しさがあれば、腹括ってしまえば欲深くてもいいんじゃないの。美月といるときのイクオも、竜哉といるときのイクオもどちらもイクオだ。

でも先に腹を括ってしまったのが竜哉で。イクオが決められないから、先に決めてくれたんだ。その優しさが痛いほど伝わってきて、辛い。イクオの父の事を知り、告発ビデオを見てから、イクオがもう傷つかないように自分が悪役になるなんて、でも幸せになるように一番暗躍しているなんて、どんだけイクオ大事なのかとね。。。
でも竜哉がイクオの事を家族だと思っているように、イクオも竜哉のこと家族だと思ってて、だからこそちょっとぶれても許してくれる、って甘えてる面もあったし、絶対的信頼があるから沢山頼ってきた。そんな竜哉に手を離されて、お前は今日からそっち側の人間だと言われても、はいそうですかとは言えないよね…
「さよならだ、イクオ」と言う竜哉の顔が殊更哀しく慈愛に満ちていて。さっきまで殺気立ってたのに。小栗さん泣かさないでくれ。そこからは反論も出来ずにただ、泣きじゃくるイクオ。子供に返ったようなぐちゃぐちゃで無防備な泣き方で。見た事ない生田さんがそこにいて。完全にイクオが憑依してた。神が降りて、ダウンのフードがぽすっと被さって。…あんな大事なシーンなのに思わず可愛い…て唸ってしまった。ううう。「まじ可哀想、イクオ」旬くんから見てもね。「どんだけたっちゃんのこと好きか、たっちゃんのことしか見てなかったんだよ」斗真・・・たまに爆弾ほりこむよね(笑)

美月は決められないイクオすらも受け止めてくれる優しい存在で。美月を元気づけようと、努めて明るく振る舞って御飯に誘いに来たイクオがまた可愛くてね〜(T_T)「よし、じゃー今から食べにいこ」ここがめっちゃ可愛くて優しくて涙出そうになった。何この子犬感…(T_T)そりゃ元気のなかった美月も笑顔になるわ(T_T)
美月の部屋を訪れたシーンは、7話の時のイクオの部屋とのシーンの対比がすごく気になって。7話では美月に警戒心むき出し、且つ作り笑顔だったのに、9話では無理矢理作った笑顔ではなくて努めて作った笑顔だというのが良くわかる。この間の8話で、イクオはやっぱり美月に対して改めて「この人」と思えたのだと思う。隠し事もほとんどわかってしまったし、、
今まで「ありがとう」と「ごめん」としか伝えられなかった分、何かお返ししたかったのか。7話でお見舞いのオムライスを一緒に食べれなかったのもあり、今回はきちんと2人で御飯を一緒に食べている。イクオと美月は何回か御飯を一緒に食べていて、そのシーンの連続を追うだけでも気持ちが近づいて、離れて、また近づいたという事がこちら側には見て取れる。
美月の告白シーンでは、自分の正義感を曲げてまでイクオを引きとめようとする姿がいじらしかったなぁ。でもイクオはやっぱり「人の道から外れた事もしてきた」から、好きだからこそ美月の気持ちには答えられない、、顔色をなくして一瞬の戸惑いの表情が、イクオの葛藤が痛いほど伝わって来た。。美月は父を殺した小夏先輩をこの手で殺したいと思った、けど生きる場所さえも用意した。状況は違えど、同じ立場のイクオに、美月はどう映ったのだろうか。「これ以上何も見たくないし、何も知りたくない」とまで言った美月が、父の本当の真実を知って涙する姿は本当に美しかった。美月、立ち止まらないで良かったね。樹里ちゃん、流石です…

小夏先輩は犯人だったのはまだしも、アクションがあんなに出来るとは・・!良い驚きでした。しかし、銃をこめかみに突きつけたままペラペラ喋るというのは他の作品でも出てくるけど、あれはすごい違和感がある演出なんだよなぁ。そろそろ辞めてみないか。。那智を演じた綾野くんは髪を切ったら那智じゃなくてすっかり「綾野剛」って感じだった。でも小夏との最後のシーンは那智の哀しみと喜びが現れていて、綾野くんで良かったなぁとしみじみ。10話で何も出てこないというのもなんだか寂しい気もする…。鋼太郎さんはウラバラスでも、ダンディだったなぁ。

9話の終わりの時点で黒幕、ラスボスは解りました。後はそれぞれがどういう決断を下すか…。やっぱりウロボロスはイクオと竜哉の二匹の龍でウロボロスですから、2人が最後わかりあって終わって欲しくて。イクオ美月も大好きなんですけど、2人がわだかまりなく終われますように。

 ウロボロス 8話

物語も終盤で完全にクライマックスです、そして今回は日比野監察官の回でした。
今後は美月と関わって行きたいと語り、美月の拉致に取り乱し、そしてラスト・・・。日比野監察官がやった事の全貌はまだ物語の中では判明していませんが、美月への思いは本物の父親のそれでした。それ故に、なんとも哀しいラストに・・・。

今まで日比野監察官はイクオのことを俯瞰して利用して一歩引いた立場で存在していたのに、イクオに対してただ美月を救って欲しいと懇願した姿に、感化されたんだと思うですよね、イクオは。この人が聖を指令する黒幕かもしれない、金時計の自分をまほろばに連れてきた人かもしれない。でもそれを手を握りたかったけど葛藤して確かめなかった。握ってもし本当にこの人が黒幕だったら。。?知るのが怖かった。握りたかった手を振り払って辞めた。「20年前の事を全部話す」と言われて、言いたい事も全て飲み込んだ。このラストの口の動きが、めちゃくちゃ好きだ。言いたくても言えない。なんとも複雑な顔をしているんだよな。良かった。

で、なぜそうしたかというと、それはやっぱり美月を助けたくて、これはもう8話全てのイクオの行動理念がそれにつきる。ばつの悪い顔をしながらたっちゃん電話かけようとしているところで三島課長に話しかけられるシーンがありますが、竜哉に美月の事を言うのはやっぱりイクオの中でも躊躇があるんですよね、それでも相談しようとしていたり。美月がペンダントを調べてたということがわかっても、それよりも美月の身の安全を案じていたし。竜哉とのバーでの決裂でも、「罠かもしれない、それでも助けたい」と。どんだけ助けたいんだよー!!!もー!(急にテンションあがる)
そして今回の王子シーン。正直今回の救出シーンは緊迫感がなくていまいち中途半端な印象が拭えないのですが。。美月と目線あわせて安否を確認したり、勘違いして那智を改めて殴りに行くっていうのはなんとも良かった。イクオ、、可愛いやつ。(笑)

那智も20年の切迫した思いを感じさせつつ絶妙な軽薄感で、なんとも和ませてくれました。シスコンの那智くん、、へっぴり腰、、そして走り方が絶妙にダサい(笑)那智と美月のシーンも良かったんだけど、やっぱり上野樹里ちゃんの透明感のある姿、そして美しい涙によるものが大きいかなーと思っていて。「場合によっては死んだ方がまし」という言葉から、自分の正義感からくる、イクオへの思いが伝わって。。(涙)本当に凛としててまっすぐだ、美月。でも美月に真実を知られた後の「ごめん・・・」という言葉は、イクオのここから先は言わないでくれ、という思いがあるのかなー。。

で、今回やっぱりなんだかんだで1番好きなのが、イクオと竜哉の密会シーン。(31時終わりの一昨日・・)ここにきて二匹の龍が決別したわけですが・・吉田羊さんが思わず「チューしちゃえ♡」と言うほど、二人で風邪ひくくらいの近さで火花が飛んだわけですが・・ここにきてようやく2人が対峙したな、という芝居のバチバチ加減がもうほんとに良かった!まっすぐすぎる竜哉が、イクオの胸ぐら掴んで目を見てきちんと話そうとするわけです。対してイクオはまっすぐすぎる竜哉を受け止めきれず、目をそらしてしまう。時が止まったままの竜哉の狂気的な辛い思いをイクオもわかるだけに何も言えず…でもでもでもわかってもらえないもどかしさで思わず席を立ってしまう。。そして竜哉の切ない横顔(涙)旬くん綺麗だったな〜でもその後ろで斗真が椅子に当たってたなんて・・・ドジっこすぎるでしょ!!!可愛いが過ぎるでしょ!!!(笑)斗真と旬くんがやりあうシーンが見れて本当に感慨深い〜良いシーンすぎた〜涙
あんな別れ方したのに、美月が拉致されてる場所をイクオを教えてくれるたっちゃん。。優しすぎるでしょ。というか、もう予告からしても完全にイクオを切り離して自分一人で何か遂行しようとしているのがかいま見えるので、、たっちゃんーーー!と切なくなる。たっちゃん泣くなよ!そんな竜哉の気持ちを知って知らずか、「僕を選んだのはたまたまだと思う」というイクオ。思いがすれ違いすぎて切なさ倍増!!美月からの告白も気になるけど、、ああ三角関係!(笑)イクオ、、その手を離したらどうなるか、、わかってるんだろうな!(なぜ怒る)

あと好きなシーンが聖副総監との対面のシーン。短いながらもイクオの悲哀が詰まっていて好き。掴めそうで掴めない真実にもがいて、もがいて、ただ前にいる副総監を睨みつける事しか出来ない。20年間費やしてきた苦労、手を汚してきたのに「哀しい20年だな」の一言で片付けられる。怒りのあまり目が寄っていって、旬くんに「すっげー気持ち悪い顔してた」と言われて「気持ち悪い顔ってなんだよ×2回」と斗真は反論していましたが。(笑)ここの顔も、斗真を追いかけてますがあまり見た事ない顔で。怒りのあまりそうなってしまったんだというのがはっきりとわかり、素晴らしかった。

「この世には知らない方がいいことがごまんとある 知らなくても生きていくことは出来る・・・
お前たちは何も見ていない 何も知らない 過去に目を瞑ってこれからを生きるんだ これが最後のチャンスだ」

この聖からの忠告がずっしりと重くて…イクオと竜哉は禁断の果実に手を伸ばしてしまった。手を伸ばしたばかりに、様々な代償を払う事になった。そこまでして欲しい真実だったのだろうか?と今更ながら考えてしまったり。でもそんな過去に目を瞑りながら生きる生き方は2匹の龍は選択出来なかったんだ。あと2回。。ラストに目を焼き付けて行きます(涙)

シリアスになる本編とますます温度差が出来て行くウラバラスですが8話で復活してくれてやっぱり楽しかった!ボンバーマンの衝撃。8話の口ぶりからしても、皆手応えを感じないと言いつつも、前回やらなかった7話もやりたかった的なそぶり見せてましたからね(笑)9話も目出度くやる事が決まったようで、この調子で最終話もやることになりそうな予感。DVDのオーディオコメンタリーと違って、記憶がフレッシュ&前回の反響を受けて、みたいな事が出来るからライブ感があるように感じるんだよな。8話は羊さんが加わって斗真は控えめになり、旬くんに仕事しろとつっこまれてましたが、生田さん自分でも言ってたけど面白トークをする3人を俯瞰で見ながら幸せを噛み締めてたよね(笑)ぴったんこカンカンで皆が集まってきてくれて飲んだだけで泣いてたらしいですからね。(by樹里ちゃん)もうクランクアップやら打ち上げなら大号泣になるんじゃないかと。斗真がやりたくて熱望したドラマを、こんなにも素敵な俳優さんたちで実現出来た、と考えたら感慨深くもなるよね。本当に幸せな事だよな。30歳の節目に、ウロボロスが出来て本当に良かった!

 ウロボロス 7話

もー話が動きすぎるし、見せ場多いしで先は気になるし…ますます目が離せなくなってきました(つД`)ノ

今回はなんといっても冒頭のゼロ死闘編でしょうか。
現実離れした話なんですが、旬くんと斗真をはじめ演者の鬼気迫る演技で面白いものになったなぁと。
竜哉の毒にやられた後の演技は想像の賜物(by FB裏話)とのことだけど、本当に毒に回ってるかのような呂律とヨダレの垂らし方でリアリティがあった。忍足を挑発する「同情するよ」にぞくぞく。小栗旬を存分に堪能させていただきました。やっぱすごいわ!
そして忍足が振り返るとそこにはゾンビ化したイクオが…ホラー!笑。そこから暴走モードに入るわけですが…やっぱりここのシーンはどうしても脳男を思い出しますね。脳男は本当に斗真にとって良い仕事だったな…。これがあったからこそ、アクションや肉体への追求、瞬きをしないことでの異質感など、ウロボロスにかなり繋がっていると思うし。ただ決定的に違うのは、脳男は無痛だったけど、意思はあって自らの目的があったので目に力はあったんですよ、緑川の戦いのシーンで。この時のイクオは焦点も定まらずただ無意識でやっている、トランス状態だというのがはっきりとわかり、脳男とは違うアプローチでしたね。覚醒イクオは楽しみにしていた分あっという間に思えてしまった。竜哉の言葉で我に返る瞬間の切り替えがまた素晴らしかった。目が急にすーっと元に戻るんだよなー「たっちゃん」の口調と合わせてすぐに戻っているのがわかるという。本当に素晴らしかった。ここは脳男と全然違うところなんだよな。先生に殺さないで!と言われて手を止めた時、何を考えているかわからない目でしかなかった。タンクトップファイターいっくんは二の腕や無駄のない筋肉を思い切り堪能出来るし、ありがたいわー!!(笑)聖を見つけていきなり階段落ち始めた時は思わずイタイイタイイタイイタイって腹押さえてしまった。イクオ元気過ぎや。(もはやこの時点では遅すぎるツッコミ)6話まではまた頭痛タイム始まったよーなんて思ってたのに、トラウマとの戦いでそうなっているのだと知ったら、イタイイタイ病のイクオが本当に可哀想に思えて…。しかもめっちゃアップで綺麗に撮ってもらってるし。まつげ。。。鼻。。。堪能させて頂きました、ハイ。

竜哉が火事の中美月を助けるシーンは意外なシーンだったというか、わざわざここに挟み込んで来たのはこれから始まる最終章のイクオを巡る三角関係を仄めかしてるのかなと。単純に修羅場よ修羅場!って思うのも一興(笑)美月が火事場のこんな時だから質問をするわけですが、それが「龍崎さんとどんな関係なんですか!」という質問って、ちょっとこの場に相応しくないけど、本当にそれが気になってるんだなぁという美月の必死さを感じた。それに対して「家族だよ」ってマジレスしちゃう竜哉。美月の真っ直ぐさに押されたのか、もうどうせ隠す必要ないなと思ったのか、、この辺の美月に対する竜哉の思いがかなり気になる。テレビ誌の今後の流れを見るに、竜哉はイクオと美月の関係をかなり重要視していくような感じになりそうだし。
旬くんと樹里ちゃんの並びも絵になるなー。思わず2人の並びに「どういうツーショットだよ」とツッコミ入れてしまう蝶野さんの気持ちもわかる。蝶野さんは7話は面白いわカッコいいわで見せ場沢山。竜哉はかなり蝶野は信頼してるのね。緊迫した中での中年トリオ、ほんと癒しだわ。。。

そして引き続き良いのが、イクオと美月のシーン。今回は初出しの無機質なイクオの部屋で。
イクオの鋭い警戒心を表す目から、すっと顔を和らげる切り替えの演技も良かった。しかし、前の2人でいるときのような自然な笑みではなく。口調も優しいんだけど「それより、なに?」「なに?」と美月が何を言うか、かなりバリアを張ってるのがありありとわかり哀しく。。美月も居心地の悪さを感じ取り、でも必死にいつも通りを装うとする演技がいじらしくって。5話で「私はもう追求しません」と宣言していたし、美月は言ってくれるのを待っているんだよな…。そんな美月の気持ちを慮って、でも「ありがとう」としか言えない。。。切ないよー・・・。お見舞いのオムライスも普通と大盛りの2つ。一緒に食べようと思ったんだろうなぁ・・。私服初出しといっても、グレーのパーカ以外はほとんど変わらん服には執着なさそう、何にも執着なさそうなイクオがまた物悲しい。

7話の美月は、6話でイクオに突き落とされつつも、幸せだった頃を回想して、これ以上調べることは出来ないと涙を一筋流しながら蝶野に宣言。イクオを心配して単身お化け屋敷乗り込むわ、救急車に運ばれた時も全力で心配そうだし、お見舞い沢山しちゃうし、もう龍崎さんしか見えないのね(つД`)ノって感じ。価値観が揺らいでもでもやっぱり気になってしまう。まほろばの写真見てすぐ龍崎さんって気づく美月、愛だね。。愛があふれすぎてるね。。。隣に竜哉もいるのにね。

竜哉は6話に引き続き今回も復讐の後のことについて言わず。ここは原作と同じ台詞ではあるのだけど、何も考えてないからこそ魔王みたいに2人とも死ぬというエンドにはならなそうかな…と思ったりしている。終わらせ方難しいとは思うけど。死んでしまって欲しくないというただの願望でもある。。

インパクト抜群だったゼロのお二人が退場し、見ての通り怪しいもんの那智くんが登場。絡みがどうなるのか楽しみだー。あと3話って事が信じられない。もっと見ていたいなー